待機電力

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待機電力

待機電力とは
待機電力を簡単に測定する方法
測定結果
今後の可能性
  現在、家庭や事務所における電力消費のうち10−15%程度は、待機電力であると言われている。この待機電力を削減するには、電気製品の改善が必要である。しかし、利用しない電気製品を待機状態にしていることも多く見受けられる。現状でも、待機電力の大きさが実際に簡便な方法で測定できれば、省エネルギーに結び付けられる。
現状では、家庭、会社、工場などにおける待機電力の測定方法は、一般に知られていない。待機電力を消費していると考えられる機器をひとつづつ取り出して、その消費電力を測定し、これらを合計することで待機電力の全体量を知ることができる。これを1ヶ月の電力消費量(電力会社からの請求書でわかる)と比較してどれだけのパーセントが待機電力であるかを知る。待機電力を消費する電気機器について、個別にその消費電力を計測しなければならない。そのためには専門の計測機器が必要である。

 ここで提案する方法を使うと、特別な計器を新しく購入することなく、家庭、会社、工場などの待機電力のワット数を知ることができる。測定に必要な時間は最大でも20分程度であり、長い時間を必要としない。そして、待機電力の減少をはかる対策を講じたときに待機電力がどれだけ減少するかを見ることにより、省エネルギーに役立てることができる。
以下は家庭用の場合を取り上げて説明するが他の場合でも原理は同じである。

  1. 朝など比較的電力消費のすくない状態の時刻を選ぶ
  2. 電気冷蔵庫、保温洗浄便座のコンセントを抜く(家庭内で常に電力を消費しているため)
  3. わかる限りの場所の照明電球など、テレビなど電気製品のスイッチを切る。(テレビ、VTR、オーデイオなどの時刻表示部分などを普段表示させている場合には、これが待機電力になるので、その時刻表示などはそのままにしておく)
  4. もし、どうしても電源をOFFにしたくない電気製品があるときには、そのままにして、あとでこの消費電力(W)を引き算する。
  5. 積算電力計の計器定数を見る。


積算電力計を見る。
どこにあるかわからないときには、家の 外から家の中へ電線が引き込まれてい るあとを辿ってみるとすぐにわかる。

積算電力計のデジタル表示部分の下 (あるいは付近)に「計器定数」として
「1kWhあたりの回転数」が、 「rev/kWh」で表示されている。
この数値は電力計により異なり、例えば 150rev/kWh、300rev/kWh、 600rev/kWhなどのように表示されて いる。この数字(N)をメモする。

  1. 積算電力計の1回転の時間を測る
    電力計ではAL板(アルミニウム板)が回転している。 1回転ごとに黒いマークが正面に現れる。ストップウオッチを使って、AL板にある黒いマークが1回転する時間(t秒)を計る。
    回転状態を見ていると、速くなったり、遅くなったりすることがあるが、これは家中の電気製品のスイッチがON/OFFしているためである。このような場合には、黒いマークが2回か4回ちょうど正面にくるまでの時間を計り、回数で割って1回転に要する平均時間(t秒)を求める。この測定に必要な時間は、4−20分程度である。
    (冷蔵庫はこの程度の時間ならOFFにしても問題は少ない)

  1. 待機電力を計算する
    以上の計測により、待機電力は以下のように計算できる。
    S=3600×1000/(txN)
    S:待機電力(W、ワット)
    t:AL板が1回転する時間(秒)
    N:計器定数(rev/kWh)

    例として t と、Nを与えると待機電力は以下のようになる。
    S:待機電力(W、ワット)の計算値


N=250 N=300 N=600
t=30秒 800 400 200
t=60秒 400 200 100
t=120秒 200 100 50
t=240秒 100 50 25
t=480秒 50 25 12.5
t=960秒(16分) 25 12.5 6.25


  1. 待機電力の割合を計算する

    最近の電力会社からの請求伝票をみる。そこにある月間電力消費が
    X kWhであったならば、待機電力の割合は以下のようになる。
    (その伝票の月が30日の場合には)

    R=(S×30日×24時/1000)×100/X (%)=S×72/X (%)

    省エネルギーになりそうなところを探す。使用しないエアコン、ラジオ、オーデイオなどの電気製品のSWを切り、ブレーカーを落として再度測定する。詳細に待機電力の原因がわかり、省エネルギー対策をたてることができる。

    毎月この測定を行って、1年分の記録を作ると、季節変動や月間変動を知ることもできる。

 システム技術研究所では5人の社員が積算電力計で自宅の待機電力を測定してみた。測定の結果は最大で109W、最低でも14W の待機電力が存在することが明らかになった。

次に1ヶ月の消費電力に占める待機電力の割合を示す。最大で27%、最低で4%であった。

  この方法を全国で実施すれば、費用をかけずに多くのひとが待機電力を測定することが可能である。これにより、待機電力を減らすための知識が普及し、省エネルギーを試すことができる。
多くの場所で測定し、それを集計することが考えられる。あるいはこの測定を行うチームを編成して実施すれば、多くの家の待機電力の測定が可能になる。




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